日本郵政、純利益4%増=宅配便が伸び-19年3月期

 日本郵政が15日発表した2019年3月期連結決算は、純利益が前期比4.1%増の4794億円だった。宅配便の増加や年賀はがきの値上げ効果で、傘下の日本郵便の業績が大幅に回復した。  一方、売上高に相当する経常収益は1.1%減の12兆7749億円で、民営化後最低だった。  グループ各社の業績は、日本郵便は増収増益で、純利益が2.1倍の1266億円。インターネット通販などの旺盛な需要を背景に、宅配便「ゆうパック」の取扱数量が7.6%伸びた。オーストラリア物流子会社トール・ホールディングスも堅調だった。  ゆうちょ銀行は大幅な減収減益。超低金利の長期化で、運用する国債から受け取る資金利益が減少した。かんぽ生命保険は利益率の高い契約割合が増え、減収ながらも増益を確保した。 

[時事通信社]